施設基準

令和8年度改定|施設基準のウェブ掲載と院内掲示の対応手順

編集部 2026年10月28日 読了目安 約4分
令和8年度診療報酬改定|施設基準のウェブ掲載と院内掲示で確認したいこと

施設基準に関する情報は、届出を行うだけでなく、患者さんにわかるよう院内掲示やウェブ掲載を行うことが求められます。令和8年度診療報酬改定を機に、届出内容と実際の診療体制、掲示内容が合っているか確認しましょう。

この記事では、保険医療機関を中心に、ウェブ掲載の基本的な考え方と日常の管理ポイントを紹介します。薬局や訪問看護ステーションは、それぞれに適用される制度・通知を確認してください。

ウェブ掲載の対象は?

厚生労働省の通知では、保険医療機関の所定の掲示事項について、院内掲示に加え、原則としてウェブサイトへの掲載を求めています。例えば、次のような事項です。

  • 届出を行った施設基準に関する事項

  • 明細書の発行状況

  • 保険外負担に関する事項

  • 入院基本料に関する事項など、該当する施設の掲示事項

届出事項については、単に加算名を並べるだけでなく、その届出によって患者さんが受けられるサービスなどをわかりやすく示すことが通知されています。実際に必要な内容は、施設の種別や届出状況、提供するサービスによって異なります。

なお、ウェブ掲載の取扱いは令和8年度に初めて始まったものではありません。改定後の内容を確認し、既存の掲載を見直すことが大切です。

ホームページがない場合は?

厚生労働省の掲示事項に関する通知では、自ら管理するホームページ等を持たない保険医療機関について、原則として求められるウェブ掲載の例外が示されています。

ただし、ウェブ掲載の例外がある場合でも、必要な院内掲示まで不要になるわけではありません。個別の施設基準や施設の種別に適用される規定も含めて確認しましょう。

掲載していないとどうなる?

ウェブ掲載の不備は、掲載事項や個別の算定要件に関わる場合があり、指導や調査で確認される可能性があります。対応は、適用される規定や具体的な事情によって異なります。

掲載漏れが見つかった場合は、対象項目と期間、届出や院内掲示の状況を確認し、速やかに是正しましょう。算定や届出への影響については、必要に応じて管轄する地方厚生(支)局に相談してください。掲載漏れがあれば必ず直ちに返還になる、と一律に判断することはできません。

掲示と掲載を整える3つの手順

1. 届出・算定項目を整理する

届出控えや現在の算定項目を確認し、施設基準、院内掲示、ウェブ掲載の対象を一覧にします。加算の新設・廃止や届出の変更がないかも確認しましょう。

2. 院内掲示とウェブ掲載を照合する

届出内容、実際の体制、院内掲示、ウェブ掲載に食い違いがないかを確認します。患者さんが内容を探しやすいよう、例えば「施設基準・院内掲示事項」などのページに情報をまとめる方法があります。

3. 変更時に更新できる仕組みをつくる

診療報酬改定、届出の変更、体制や料金の変更があった際は、必要な掲示と掲載を見直します。担当者を決め、更新日、掲載先URL、変更履歴や掲載画面を記録しておくと、後から確認しやすくなります。

施設の種類に応じた確認が必要です

施設の種類確認する視点の例病院・医科診療所届出済み施設基準、明細書、保険外負担、該当する診療体制歯科診療所歯科の届出済み施設基準、診療体制、明細書、保険外負担薬局調剤に関する届出、薬局の体制、適用される掲示・掲載事項訪問看護ステーション適用される訪問看護の届出、体制、掲示・情報提供事項

上記は確認の出発点です。すべての施設に同じ項目が適用されるわけではありません。各施設に適用される告示・通知や管轄機関の案内を確認してください。

掲載前後のチェックリスト

  • 届出済みの施設基準と算定項目を把握している

  • 自施設に必要な院内掲示とウェブ掲載を確認した

  • 届出内容と実際の体制が合っている

  • 院内掲示とウェブ掲載に古い名称や説明が残っていない

  • 患者さんが必要な情報を見つけやすい

  • 保険外負担がある場合、対象と金額を確認した

  • 掲載先、更新日、変更履歴を整理している

  • 改定や届出変更時に更新する担当者を決めている

施設基準の情報は、一度掲載して終わりではありません。日々の変更と定期的な見直しを通じて、患者さんに伝わる情報を保ちましょう。

参考資料

※本記事は一般的な情報をまとめたものです。掲載・掲示の要否や算定上の取扱いは個別の事情により異なります。実務にあたっては最新の告示、通知、疑義解釈および管轄機関の案内をご確認ください。